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南河内考古学研究所 大阪狭山市文化財情報 新着情報

狭山池 下層東樋が大阪府指定文化財に

2001.2.2

大阪狭山市の狭山池で1995年に出土した、飛鳥時代〜奈良時代の下層東樋が、大阪府教育委員会告示によって大阪府の文化財(有形文化財 考古資料)に指定された。指定番号・名称は次の通り(大阪府公報第1726号登載)。

狭山池下層東樋は狭山池築造時に埋設された取水施設で、長さ5m〜10mのコウヤマキを刳り抜いた樋管を7本接続する。これらの樋管材の伐採年は、奈良国立文化財研究所の光谷拓実氏による年輪年代測定の結果、A.D.616年と判明している。また、池の内側方向に、長さ約13mのヒノキを刳り抜いた樋管が増設されている。この樋管材の伐採年は、同様に A.D.726年以後と判明しており、天平宝字6年の改修の際に増設されたものと思われる。これらの樋管すべてを合わせた全長は、約70mを測る。

下層東樋は、発掘調査ののち、ポリエチレン・グリコール溶液の含浸による保存処理と自然乾燥処理が実施された。現在は、2001年3月28日に開館する大阪府立狭山池博物館のエアタイトケース内にて、常温・常湿の環境下で展示・保管されており、博物館の開館後は、北堤断面・上層東樋・中樋・木製枠工などの狭山池から出土した他の大形遺構とならんで、同館の主要展示品となる。





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