うちの家族のお気に入りお出かけスポットのひとつが、京都にある
梅小路蒸気機関車館です。梅小路蒸気機関車館は、蒸気機関車の基地だった梅小路機関区の扇形機関庫(おうぎがたきかんこ)を活用して、1972年に開設された蒸気機関車の博物館です。ここには、大正から昭和に日本中で活躍した蒸気機関車のうち、代表的な16形式18両が保存展示されています。そのうち6両は、いまでもちゃんと走れるようにメンテナンスされていて、蒸気機関車館横の梅小路運転区で「SLスチーム号」として走ったり、日本各地で季節運転されています。本物の動く蒸気機関車に乗ったり、見たりさわったりできる数少ない施設です。また、大正3(1914)年に建設された梅小路機関車庫は、つくられたときそのままの状態を保っていて、日本でいちばん古い鉄筋コンクリートづくりの機関車庫としてたいへん貴重な建物です。2004年12月には国の重要文化財に指定されました。hassan父が20年くらい前に、この近所にある学校へ通っていて、講義を受けているときになんかポーッ・ポーッと音がするので「汽車が走ってるみたいやな?」と京都に住む同級生に訊ねると「なんや、梅小路も知らんのか?」と笑われたそうです。蒸気機関車や電車などにまったく興味がなかったhassan父も、鉄道大好き少年になりつつあるわが子の影響を受けて「鉄分が濃く」なってきたらしく、いまでは梅小路蒸気機関車館が大好きで、立派な鉄チャン予備軍??かもしれません。
とにかく、関西に住んでいる人もそうでない人も、一度行かれてみてはいかがでしょうか。蒸気機関車に乗ったことのない人は、C62(シロクニ)やD51(デゴイチ)の汽笛(きてき)、旅情をかきたてるようななんともいえない音色の汽笛を耳にするだけで感動すること間違いなしです。綺麗でおしゃれなテーマパークに行くのも楽しいけれど、それとはまったく違った楽しさがここにはあります。うちの子どものように、汽車や電車が大好きな子どもにとっては、たまらないほど楽しいところで、まさに「聖地」のような場所なのです。ところで、梅小路蒸気機関車館は京都駅の近く(およそ1.5キロメートル西側)にあるので、梅蒸気機関車館をはさむような感じでJRの線路がいっぱい通っています。このため、「SLスチーム号」のりば近くの売店のまえに座っていると、新幹線500系のぞみや700系のぞみ、いろいろな特急列車やディーゼル機関車が引っ張っている貨物列車が目の前をつぎつぎに通っていきます。だから、ここにいるだけで汽車や電車が大好きな子どもは、長時間楽しむことができるというわけです。
梅小路蒸気機関車館では、ミニSL運転会や、HOゲージ鉄道模型運転会、電動式SLシロクニくんの体験乗車などの催しものが、ほぼ定期的に開催されています
(JR福知山線列車事故後は開催されていなかったけれど、2005年6月からHOゲージ鉄道模型運転会などの催しが再開された)。こうしたイベントの開催にあわせて蒸気機関車館へいくのも楽しいと思いますが、蒸気機関車館をじっくり楽しむために、あえて平日のすいているときに出かけるのもよいかもしれません。梅小路蒸気機関車館へお出かけするときは、まず
同館のサイトでSLスチーム号の運転スケジュールをチェックしてください。C62形・C61形・D51形・8620形の蒸気機関車が、だいたい1ヶ月交替のローテーションで走っていますので、お子さんが好きな蒸気機関車が走っているときに狙っていくとよいでしょう。1回めは午前11時、2回めは午後1時30分、3回めは午後3時30分に出発します。すこし余裕をもって、SLスチーム号のりばで乗車券を買いましょう。平日に梅小路蒸気機関車館へ行く場合、わたしが考えるおすすめプランは次のとおりです。
- PM 1:00すぎ/梅小路蒸気機関車館に入館。
- PM 1:20ごろ/SLスチーム号のりばで乗車券を買う。
- PM 1:30〜1:40/SLスチーム号に乗車。
- PM 1:40〜3:00すぎ/扇形車庫内の蒸気機関車を見学(運転席にも座れる)。扇形車庫内で整備を受けている動態の蒸気機関車を見学。扇形車庫内の鉄道走行模型をみる。資料展示館内の展示を見学。売店ちかくから、JR新幹線・在来線の行き交うようすを見学。
- PM 3:00すぎ/梅小路運転区の線路沿いでSLスチーム号見学のための場所を確保(近接する梅小路公園内でもよいが、あとのことを考えるとSLスチーム号のりば横にあるちびっこ広場付近がベター)。
- PM 3:30〜3:40/走行するSLスチーム号を見学。
- PM 3:40すぎ〜/転車台(ターンテーブル)で回転するSLスチーム号を見学。
何時に入館して何時に帰ってもよいとは思うのですが、C62やD51が転車台の上にのって回転するのは3回めの運転走行のあとだけなので、この時間帯はやっぱりはずせません。それから、なぜ、2回ものSLスチーム号の運転に立ち会うのかと不思議かもしれませんが、蒸気機関車って乗っても楽しいけど、走っているところを見るのもとても楽しいものなんです。客車に乗ってしまうと、蒸気機関車と炭水車(石炭と水を積んでいる部分)の後ろ姿しかみえないので、やっぱり、SLが走っている姿もきっちりみておきたい…ということで、このようなおすすめプランになります。2回めと3回めの運転のあいだの時間が長すぎるのではと心配かもしれませんが大丈夫。扇形車庫のなかには蒸気機関車がいっぱいならんでいて、運転席にも座って遊べます。子どもはいつまでも離れたがりません。車庫内で煙を吐いてときどき汽笛を鳴らす、整備中の蒸気機関車もみていて飽きません。天気がよければ、新幹線や特急の行き交うようすを、のんびりと子どもと一緒に眺めているのも楽しいものです。蒸気機関車にまったく興味がないママ・パパは子どもにつきあって滞在見学するのは辛いでしょうが、そうでないママ・パパは、気がついたら子どもよりもはしゃいでいるかもしれませんよ。