31. 南紀 その6 太地町立くじらの博物館・太地くじら浜公園
 太地町立くじらの博物館 人なつっこくてかわいいバンドウイルカ
和歌山県東牟婁郡太地町にある太地町立くじらの博物館へ、家族でひさしぶりに行ってきました。海岸沿いに国道42号線を車で南へ走り、春休み中の土曜日にもかかわらず、この日は観光客も少なめだったので白浜から2時間ぐらいで到着しました。くじらの博物館は1969年に開設された博物館で、江戸時代に現在の太地町に住む和田忠兵衛頼元が組織的な捕鯨を始め、太地の捕鯨がわが国の捕鯨産業の発展に大きく貢献したことを後世へと継承する役割を担っています。博物館のなかには、セミクジラ・ホッキョククジラ・コククジラ・イチョウハクジラ・シャチの骨格標本や、捕鯨の歴史に関する資料などが展示されています。
 太地町立くじらの博物館
くじらの博物館内の展示は、さほどリニューアルされたことがないようで、かなり古いものになっていますが、日本が実施している南氷洋での調査捕鯨が、過激な環境保護団体シーシェパードによって攻撃的な妨害を受けたというニュース報道があった昨今、日本人にとって非常に現実的なテーマの展示内容であり、捕鯨について客観的な視野から学ぶことができ、興味深く観覧しました。
くじらの博物館のセールスポイントは、自然環境のなかでイルカやクジラたちとふれあうことのできるくじら浜の屋外施設です。イルカのショーを楽しんで、イルカとふれあうことのできるショープールと、シャチやクジラのショーを楽しんだり、イルカやクジラたちとふれあうことのできる自然プール、水族館施設のマナリウム、海獣館などの施設があります。ここでは、シャチ、オキゴンドウ、ハナゴンドウ、バンドウイルカ、ゴマフアザラシ、トドなどの海獣が飼育されています。太平洋の熊野灘(くまのなだ)に面した自然の入江を利用した自然プールを中心にこれらの施設が配置されているので、太地のゆたかな自然環境のなかで、開放的な気分で海獣たちとふれあうことができます。
ショープールでのイルカショーは、アドベンチャーワールドとかのショーとくらべると、やや粗削りな感じもしますが、プールや観客席の設備がこぢんまりしているので、イルカたちやトレーナーのかたとの一体感があってアットホームな雰囲気が良いです。イルカたちの息づかいが身近に感じられるような気がします。ショーがおわったあとは、ステージに上がって1名100円でイルカと握手することができます(先着30名)。「ゴムみたいなヒレやった〜」と子どもたちは大喜びです。
 太地町立くじらの博物館のイルカショー
 バンドウイルカ 元気いっぱいのジャンプ
 イルカと握手
ショーとショーのあいだの空き時間帯も、ショープールの客席は自由に立ち入ることができて、バンドウイルカたちが愛嬌たっぷりで自由に泳ぎ回っています。低い柵ごしに子どもたちが「イルカさ〜ん、こっち来て〜!」と呼ぶと、子どもに興味を示してゆっくりと近くまで泳いできてくれます。子どもが好きなのか、子どもの甲高い声に反応しているのかはわかりませんが、イルカとお友だちになれたと言って子どもたちは大はしゃぎです。そのうち、イルカたちの気分がのってくると、トレーナーのかたがいないのに、自ら華麗なジャンプを披露してくれたり、豪快な水しぶきをかけてくれたり、サービス満点。びしょびしょに濡れた3歳の次男は目を輝かせて、ひとときを楽しんでいました。
 イルカとふれあえるショープール
自然プールでのシャチショーは迫力満点です。白浜のアドベンチャーワールドでは、いまはもうシャチが飼育されていないので、くじらの博物館は、近畿地方でシャチのショーを観ることができる貴重な施設です。熊野灘をバックにしたシャチのナミちゃんの大ジャンプは必見です。
 シャチのナミちゃん
 シャチショー ナミちゃんの大ジャンプ
自然プールの桟橋では、イルカたちとふれあう参加イベントが大人気です。おなかまでスッポリ入る胴長(どうなが)をはいて水の中へ入って本格的にイルカとふれあう「イルカと遊ぼう」、桟橋の上からイルカにエサをあげる「給餌」など、天気がよい日は自然プールのまわりは、ニコニコした笑顔の参加者でいっぱいです。
 熊野灘の海へとつづく自然プール
「イルカさん、かわいかったな〜」「ぼく、大きくなったらイルカさんのお世話する仕事するねん」と、その日の夜に就寝するときも目を輝かせていた3歳の次男。1週間以上たっても、動物図鑑をみながら一心不乱にシロナガスクジラの絵を描いている6歳の長男。太地町立くじらの博物館での1日は、彼らにとってかけがえのない体験となったようです。
南紀にお出かけの際は少し足をのばして、ぜひ、太地町立くじらの博物館へ。
 | - No. 4 南紀 その1 勝浦
- 和歌山県南部、南紀勝浦のおでかけメモ。
up 2005/10/02
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