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296 報告書を検証する時期は必ず到来する
2005/8/21(日)19:33 - 埋文担当者S - adsl-676.smn.enjoy.ne.jp - 16944 hit(s)

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行政の発掘調査が減少していることは、だれでも知っていることでしょう。
この40年間に蓄積された、膨大な資料は十分に学術的に活用されてきたのでしょうか?
報告書の情報に限定された活用のしかたではなかったのでしょうか?

考古学は、新たな発掘が少なくなれば、既存の資料の洗い直しが行われるのではないか?
その時に、報告された資料だけが検証対象になるとは思えません。
掲載されなかった資料を含めた検証を行う人が現れても、おかしくないと思います。
その時期は、案外近いのではないのか?

その時に、そのすべてが検証対象なのか、部分的な対象なのか?
その度合いで、発掘および報告書の出来不出来が明らかにあると感じています。
現状で最高の発掘・報告書でも、将来にわたり最高ではない、と常に埋蔵文化財担当者は自戒すべきです。
(私自身が言行不一致で恥ずかしいのですが)
掲載されていない資料の提示を求められた時、速やかに資料を出せるようにするのが、私の理想的な埋蔵文化財行政機関です。(残念ながら、我が県では報告書掲載資料だけが提示可能です)




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