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297 re(1):報告書を検証する時期は必ず到来する |
2005/9/4(日)22:55 - 中島 庄一 - zq057060.ppp.dion.ne.jp - 16547 hit(s)
そうですね。私が問題にしているのは、膨大に蓄積されたデータと資料。発掘の減少で組織を維持できない都道府県の埋蔵文化財センター。そして、管理者指定制度。現実はまさに資料が廃棄されつつある。これが、現実です。まさに、廃墟と化した考古学の殿堂が目の前に現れるのはすぐです。散乱した紙くずとフィルム、地面に投げ出され、散らばる遺物。私の予感が当たらなければ良いのですが。
報告書を検証することが出来る環境を維持できれば、現時点では最もベストな選択です。しかし、行政の流れはそんなところに無い。国家的な規模で、埋蔵文化財は打ち捨てられていくのではないか。例の捏造事件は決定的に考古学への不審を喚起してしまいました。国民の共有財産だった埋蔵文化財は、この世から無くなったのです。
私たちは、ブルトーザで破壊する遺跡を見つめていた時点、1960年代に回帰しているのです。そして、あの時のように「遺跡を守れ」というスローガンは無いのです。
私たちは安穏と埋蔵文化財担当者としての理想を語るレベルをはるかに超えた危機感を共有しなければならないのでないでしょうか。
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