狭山池 埋蔵文化財編page27 [第2章]
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表20 狭山池3号窯上層灰原出土遺物観察表
(Tはたちあがりを示す)
器種図面
図版
法量(cm)形態の特徴手法の特徴備考
杯蓋208-1
91-1
口径13.9
器高3.9
体部は下外方に下り、口縁部はやや内彎して下方に下る。端部は丸くおさめる。天井部はやや低くやや丸い。マキアゲ、ミズビキ成形。天井部外面5/6、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:内-青灰色、外-灰色。胎土:密。3mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:1/2。反転復元。
杯蓋208-2
91-2
口径14.1
器高3.5
体部は外下方に下り、口縁部は垂直に下る。端部は丸くおさめる。天井部は低く平らに近い。マキアゲ、ミズビキ成形。天井部外面3/4、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:内-明青灰色、外-灰色。胎土:密。3mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:2/3。
杯蓋208-3口径13.2
残存高3.5
体部は下外方に下り、口縁部は垂直に下る。端部は丸くおさめる。天井部は低くやや丸い。マキアゲ、ミズビキ成形。天井部外面5/7、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:内-灰色、外-淡灰色。胎土:密。1〜2mmの長石を多く含む。1mmの石英を含む。焼成:良好。残存:1/2。一部反転復元。
杯蓋208-4口径12.8
器高3.6
体部は下外方に下り、口縁部でやや外反する。端部は丸くおさめる。天井部はやや低く丸い。マキアゲ、ミズビキ成形。天井部外面5/7、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:暗灰青色。胎土:密。焼成:良好。残存:1/4。反転復元。
杯身208-5
91-5
口径13.0
受部径15.4
残存高3.7
T高1.1
T角度32°00'
たちあがりは内傾したのち、端部付近でほぼ直立する。端部は丸くおさめる。受部は外上方にのび端部はやや鋭い。底体部はやや深い。底部一部欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。底部外面5/6、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:左方向。色調:内-灰色、外-暗灰色。胎土:密。3mm以下の長石を多く含む。焼成:良好。残存:3/4。一部反転復元。
杯身208-6口径12.2
受部径15.3
器高3.4
T高1.0
T角度35°15'
たちあがりは内傾したのち端部付近で上内方にのびる。端部は丸くおさめる。受部はほぼ水平にのび、端部は丸くおさめる。底体部はやや浅く、底部は平ら。マキアゲ、ミズビキ成形。底部外面9/10、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:左方向。色調:内-灰色、外-灰褐色。胎土:密。焼成:良好。残存:1/2。一部反転復元。
杯身208-7口径13.4
受部15.8
器高2.9
T高0.8
T角度31°30'
たちあがりは内傾してのび、端部は丸くおさめる。受部は水平にのび、端部はやや丸くおさめる。底体部は浅く、底部は平ら。マキアゲ、ミズビキ成形。底部外面2/3、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:左方向。色調:内-灰青色、外-灰色。胎土:密。2mm以下の長石を若干含む。焼成:良好。残存:1/2。反転復元。
杯身208-8口径12.6
受部径15.0
器高4.9
T高1.0
T角度28°00'
たちあがりは内傾したのち中位でほぼ直立する。端部はやや丸くおさめる。端部はやや外上方にのび、端部は丸くおさめる。底体部は深く、底部は丸い。マキアゲ、ミズビキ成形。底部外面4/5、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:内-灰青色、外-暗灰青色。胎土:密。3mm以下の長石を若干含む。焼成:良好。残存:2/3。一部反転復元。
杯身208-9口径12.4
受部径15.2
残存高3.5
T高0.8
T角度43°00'
たちあがりは内傾したのち低位でやや上方にのび端部は丸くおさめる。受部はやや外上方にのび、端部は丸くおさめる。たちあがり基部内面で段を成す。底体部は浅く、底部はやや丸い。マキアゲ、ミズビキ成形。底部外面5/6、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:灰色。胎土:密。1〜3mmの長石を多く含む。焼成:良好。残存:1/4。反転復元。外面一部灰かぶり。
杯身208-10口径12.4
受部径14.5
器高 2.7
T高1.0
T角度31°00'
たちあがりは内傾したのち中位で上方にのびる。端部は丸くおさめる。受部は外上方にのび、端部は丸くおさめる。たちあがり基部内面でややあまい段を成す。底体部は浅く、底部は平ら。マキアゲ、ミズビキ成形。底部外面5/6、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:灰褐色。胎土:密。1〜4mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:1/4。合成復元。ヘラ記号:底部外面にあり。外面一部灰かぶり。
提瓶208-11口径7.2
基部径6.3
残存高8.0
口頸部は外反しながら上外方へ開き、口縁部下で下外方にややのび、口縁部は上外方にのびたのち内傾し、端部は丸くおさめ、内面にあまい段を成す。肩部・体部・底部欠損。口頸部1/2下方に鈍い1条の沈線をめぐらす。マキアゲ、ミズビキ成形。背面側側面、カキ目調整。背面、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:内-灰青色、外-暗灰色。胎土:密。3mm以下の長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部完形。
提瓶208-12口径6.0
基部径6.2
残存高12.1
口頸部はやや外反しながらやや上外方にのび、口縁部はやや内彎して上方にのび、端部は丸くおさめる。肩部一部・体部一部・底部前面、同側面、背面一部欠損。肩部に左右一対の把手を付すが欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。肩部・体部前面、同側面、カキ目調整。背面、背面側側面、回転ヘラ削り調整。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:内-淡灰色、外-暗灰色。胎土:密。1mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:1/4。一部反転復元。全面自然釉付着。
216-116口径12.8
基部径11.1
残存高4.7
口頸部は外彎して上外方にのび、口縁部は内彎して外上方にのびたのち上内方にのび、口縁部内面に至る。肩部は外下方に張り出す。肩部下半以下欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。肩部外面、タタキ。肩部内面、青海波タタキ。他は回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:暗灰色。胎土:密。焼成:良好。残存:口頸部の1/2以下。合成復元。外面・口頸部内面に自然釉付着。
216-117口径16.0
基部径13.2
残存高4.7
口頸部はやや上外方にのびたのち外上方にのび、口縁部下で外下方にのびたのち内彎して上外方にのび、口縁部内面に至る。肩部は外下方に下る。肩部以下欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。回転ナデ調整。ロクロ回転:右方向。色調:明灰色胎土:密。3mm以下の長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部の1/4。反転復元。色調:暗灰色。胎土:密。3mm以下の長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部の1/8。反転復元。肩部内面に自然釉付着。
216-118口径16.9
基部径14.7
残存高7.3
口頸部はやや外彎して上外方にのび、口縁部下でやや下外方にのびたのち上外方にのび、上内方にのび、口縁部内面に至る。肩部は外下方に下る。肩部下半以下欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。肩部外面、タタキのちカキ目調整。肩部内面、青海波タタキ。他は回転ナデ調整。色調:暗灰色。胎土:密。3mm以下の長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部の1/8。反転復元。肩部内面に自然釉付着。
216-119口径23.4
基部径19.8
残存高5.3
口頸部は外彎して上外方にのび、口縁部は外上方にのびたのち内彎して上外方にのび、内上方にのび、口縁部内面に至る。肩部は外下方に張り出す。肩部下半以下欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。肩部外面、タタキのちカキ目調整。肩部内面、青海波タタキ。他は回転ナデ調整。色調:内-口頸部は灰白色、肩部は灰褐色、外-灰白色。胎土:密。1〜3mmの長石を含む。焼成:やや良。残存:口頸部1/6。反転復元。口頸部内面に自然釉付着。
216-120口径23.6
基部径19.2
残存高7.9
口頸部は外彎して上外方にのび、口縁部下でやや外下方にのびたのち上外方にのび、上方にのび、内上方にのび、口縁部内面に至る。肩部は外下方に下る。肩部下半以下欠損。マキアゲ、ミズビキ成形。肩部外面、タタキ。肩部内面、青海波タタキ。他は回転ナデ調整。色調:内-暗灰色、外-淡灰色。胎土:密。1mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部の1/4。反転復元。内外面に自然釉付着。
216-121口径41.2
残存高11.7
口頸部下方1/3以下欠損。口頸部は外彎して上外方にのび、口縁部下で下内方にのびたのち上外方にのび、あまい段を成したのちやや内彎して上内方にのびる。端部は丸くおさめる。口縁部直下に2条、頸部上方1/3に3条、頸部下方1/3に3条の沈線をめぐらし、上方1/3の沈線の上下に櫛描き斜行沈線文を有する。マキアゲ、ミズビキ成形。回転ナデ調整。色調:内-淡灰色、外-灰色。胎土:密。1mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部の1/5。反転復元。一部灰かぶり。
217-122口径42.4
残存高10.8
口頸部基部付近欠損。口頸部はやや外彎して外上方にのび、口縁部下で下外方にのびたのち上外方にのび、あまい段を成したのち上内方にのび、さらに内傾して上内方にのびる。端部は丸くおさめる。口縁部内面にあまい段を成す。口縁部直下に2条の沈線をめぐらし、頸部上方1/3の位置に2条、頸部下方1/3の位置に2条のやや鈍い沈線をめぐらす。上方1/3の沈線の上下に櫛描き斜行沈線文を有する。マキアゲ、ミズビキ成形。頸部外面下方1/3以下、カキ目調整。他は回転ナデ調整。色調:淡灰色。胎土:密。2mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部の1/9。反転復元。内外面一部灰かぶり。
217-123口径52.0
残存高12.8
口頸部下方1/3以下欠損。口頸部は外彎して上外方にのび、口縁部下で外下方にのびたのち段を成し、内彎してやや内上方にのびる。端部は丸くおさめる。口縁部内面に段を成す。口縁部直下に2条の鈍い沈線をめぐらし、頸部上方1/3に3条の沈線をめぐらし、頸部下方1/3に2条の鈍い沈線をめぐらす。上方1/3の沈線の上下に櫛描き斜行沈線文を有する。マキアゲ、ミズビキ成形。回転ナデ調整。色調:内−暗灰色、外−明灰青色。胎土:密。2mmの長石を若干含む。焼成:良好。残存:口頸部1/5以下。反転復元。
*たちあがり角度は、たちあがり基部外面を中心に鉛直方向を0°としてたちあがり基部外面と口縁端部を結んだ直線までの角度を計測したもの。
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※当文書は狭山池調査事務所が編集・刊行した発掘調査報告書『狭山池 埋蔵文化財編』(1998年3月31日発行)をHTMLファイル化したものである。
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