石室研究の進化
最近HPを見ていなかったのですが、ブログが1年半以上更新されない状態だったので、書き込む事にしました。 2007年に近畿の横穴式石室が出て以来、石室研究に関する議論が少し減ってきていたように思っていました。 今年に入って、「ヒストリア」に石室関連の論文が掲載され、横穴式石室の研究が新たに進む傾向がまた出始めるのではと期待させられます。 その内容の是非は個々の読者の判断に任せるとしても、従来的な見方で凝り固まっていてはいけないと思わさせられるものです。ひとつの事象には一面からとらえた場合には、其の方向に様々な光のあて方があり、それによって評価が異なる。それゆえ、多角的な総合評価を求める向きもあるが、事象のインパクトを薄れさせるきらいがある。事象をとらえる方向性を的確につかみ、多方向からの意見を察知して評価をどの程度とするか、そのさじ加減が肝要である。 今後とも、石室研究が日々進歩していくことを希望してやまない。 富山 直人