《長岡京市長法寺にて新規発見の古墳》
[調査機関]財団法人長岡京市埋蔵文化財センター
[調査期間]2007年9月10日〜11月上旬
[調査成果]長法寺小学校の構内で横穴式石室1基が確認された。破壊が著しく左側壁最奥の一石のみが遺存するだけで他の壁石はすべて抜き取られていた。しかし、玄室の掘り方は幅約5.5mの規模を有し、凝灰岩製の組み合せ式石棺片が出土していることから、首長級の古墳であったことを示唆させる。長法寺七ツ塚古墳群と今里大塚古墳の間を埋める首長墳の可能性が高い。なお、墳丘盛土の一部が遺存しており、直径約0.6mの鉢伏状の土塊が積み重なる状況を確認している。このような構築法は井ノ内稲荷塚古墳や七ツ塚古墳群でも確認されている。盛土の残存状況から墳丘規模は直径16m以上に復元される。築造時期は須恵器の細片からみて6世紀中葉以降と考えられる。
[引用文献]『長岡京跡右京第913次調査関係者説明会資料』
[参考文献]『考古界』第7篇第貳号 「山城葛野乙訓両郡の古墳二三」 1908年
《堀切11号墳−堀切古墳群第4次調査》
〔調査機関〕京田辺市教育委員会/安西工業株式会社
〔調査期間〕2007年8月20日〜10月末日
〔調査成果〕羨道側壁を確認し、玄室は左片袖式である可能性が高まった。石室規模は1号墳に匹敵するとみられる。遺物は須恵器、土師質亀甲形陶棺、鉄製品などが出土した。築造時期は7世紀初頭から前半頃に想定される。
〔引用文献〕『堀切古墳群第4次調査現地説明会資料』
〔参考文献〕『近畿の横穴式石室資料集成』(京都府−山城−堀切1号墳)
近畿の横穴式石室資料集成 <奈良県 大和> のうち、[石室構造・特記事項]の項目内容につきまして、2007年8月22日 奈良県担当修正データをもとに、web版HTMLファイルのデータを補正しました。
元データとHTML記述内容を個別参照する必要がありましたため、作業にやや時間がかかってしまいました。web公開が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。(植田)
http://www.skao.net/yokoana/modules/tinyd0/index.php?id=2
福井で横穴式石室に関連したシンポジウムが開かれます。
継体大王とその時代−渡来文化と横穴式石室の受容−
日時:2007年10月13日(土) 12:30〜17:30(12:00開場)
会場:福井県立大学交流センター 福井県永平寺町松岡兼定島4-1-1
基調講演1 中司照世 「継体朝前後における北陸の政治状況」
基調講演2 吉井秀夫 「横穴式石室からみた古代朝鮮半島と北陸」
報告1 宮崎康雄 「畿内の横穴式石室−今城塚古墳の調査を中心に−」
報告2〜4 伊藤雅文、松葉竜司、浅野良治 「北陸の横穴式石室」
交通: 福井北ICより車5分 えちぜん鉄道 松岡駅よりバス10分
問合せ: 永平寺町教育委員会生涯学習課 TEL 0776-61-3400

